信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

大町の統合案反対で署名 市、PTAなど街頭活動
2005年12月31日掲載

 大町市や市議会、市内の小中高校PTAなどは30日、第4通学区(中信)の高校改革プラン推進委員会が、市内の大町高、大町北高の統合案を決めたことを受け、統合案に反対し、高校改革プランの実施計画の策定延期を求める署名活動を始めた。来年の2月県会に合わせ、県教委や県議会などに要望書とともに提出する。

 両校の同窓会も含めて計50人余が参加。手作りのたすきを掛けて、市内の大型店5カ所で署名を呼び掛けた。この日だけで約1400人の署名が集まった。今後は、各種団体を通じたり、市役所でも受け付けていく。

 署名した市内の女性(57)は「校風の違う両校の統合は難しいのではないか。生徒の選択肢を確保する必要もある」。大町高1年の男子生徒は「自分の学校がなくなるのは反対」と話していた。

 推進委員会は18日の第14回会合で、両校の統合案を決定。これを受け、市や市議会、両校の同窓会・PTAなどは来年1月、「大町高校と大町北高校の存続を守り育てる市民会議」を発足させ、両校の地域での役割や魅力を検討する。


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