第2通学区(東信)の高校改革プラン推進委員会(飯島俊勝委員長)は28日、第15回会合を上田市内で開き、望月(佐久市)と蓼科(北佐久郡立科町)との統合を県教委への最終報告に盛り込むことを決めた。蓼科の校舎と校地を活用した両校の統合を示した県教委の再編案に沿った内容。非公開の会合で結論を出し、公開に切り替えてから飯島委員長が説明した。
非公開での議論後、飯島委員長は「出生率や現在の子どもの数からいって、この地域に(蓼科と望月の)2校が存続することは長い目で見て難しく、統合して魅力ある高校づくりをした方が地域にとってもよい、との合意を得た」と報告した。
会合後の取材に対し、委員長は「委員からは望月と蓼科以外の具体的な校名も出た。2校の統合に全員賛成というわけではないが、委員会として了承された」と説明。「蓼科の校舎を残すというのは暗黙の了解で、望月を残すべきだという意見は出なかった」とした上で、「単純な統廃合ではなく、校名の検討を含め、それぞれの特徴を生かした統合を県教委のリーダーシップで進めるべきだ」と述べた。
別の委員によると、県教委主導で、両校関係者による新たな検討組織を設ける案も出たという。
県教委案で野沢南(佐久市)が転換候補に挙がった多部制・単位制については結論が出なかった。来年1月9日の次回は公開とし、どの高校に多部制・単位制を設けるか議論する。