第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委員会は26日、13回目の会合を伊那市内で開き、上伊那と飯田下伊那の委員がそれぞれ提案した「箕輪工業の全日制を廃止して多部制・単位制校に転換する」「飯田長姫と飯田工業を統合する」案を委員会案とすることを了承した。
上伊那農業の定時制について、少人数制のよさを確保するため2007年度に廃止せず数年存続させる意見が出され、検討課題とした。長姫と飯田工業の統合校の設置学科など具体的議論も次回以降に行う。諏訪地区については、地域住民が岡谷東と岡谷南の統合案を白紙撤回するよう求めていることから結論を先送りした。「マイナスイメージでなく前向きに、進学面を重視した総合学科校への転換も考えてみたら」との提案もあった。
この日は「岡谷東高校の存続と発展を図る実行委員会」、岡谷南高校の「高校改革問題対策委員会」、高教組諏訪支部など四団体が意見発表。2018年までは諏訪地区の中学卒業者数が増加傾向にあることから「統合する必要はない」とし、拙速な結論づけを避けるよう訴えた。岡谷南の「南高保護者の会」は生徒会から依頼され、生徒の気持ちを伝えた。
会合に先立ち、岡谷東の同窓会などが4万8465人分、岡谷南同窓会などが2万9413人分の白紙撤回を求める署名を推進委に提出した。