第4通学区(中信)の高校改革プラン推進委員会は25日、松本市内で第15回の会合を開き、池田工業(池田町)、穂高商業(安曇野市)、南安曇農業(同)の3校について、現状維持とすることを確認した。
これまでの論議で、穂高商と南安曇農については、校舎を残して統合する「ジョイント統合」の案も出ていた。しかし「少人数でも資格取得など意欲を持って専門分野を学んでいる」として、現状維持を最終報告に盛り込む。
松本筑摩(松本市)の多部制・単位制への転換については、廃止する全日制普通科3学級分の定員を他校の全日制普通科に振り分けることを要望する方針を確認。「県教委に、適正校に適正数を配置することを一任する」とした。
一方、前回決めた大町と大町北(ともに大町市)の統合案に地元から反発が出ている点について中条利治委員長は「方針変更はない」と述べた。
再編の実施時期については「地域の声を反映するため、多少のずれ込みは認めるべきだ」との意見があった。委員会は来年1月中旬までに報告をまとめる予定で、1月7日か9日に開く次回に報告原案を示す。