信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

高校再編で高校生が県議と意見交換 松本で
2005年12月24日掲載

 県会の「高校改革プラン研究会」(西沢正隆会長)は23日、県教委が進める県立高校再編について、高校生との意見交換会を松本市内で開いた。生徒からは「突然の再編案に戸惑っている。時間をかけて議論してほしい」との意見が出た。西沢会長は「県会の本会議や委員会などを通じて、皆さんの声を県教委に伝える。最終報告書にも反映させる」と述べた。

 意見交換会は、再編案の見直しを求める高校生らが提案。再編案の候補に挙がっていない高校の生徒を含め、長野市、岡谷市、上伊那地方などの12校から26人が出席した。

 高校生は「人口が多い地域の高校をなくし、少ない所で残す例もある。納得できない」「農業と商業など、違う科の職業高校が一緒になれるか疑問だ」「無駄な施設を造らず、教育に予算を回してほしい」などと述べた。県議が「少子化で生徒の数がどんどん減っても、このままでいいのか」と尋ねると、「どの高校にも伝統があり、なくしていい学校はない」との意見が出た。

 上伊那地区の高校生有志でつくる「上伊那高校生の声を届ける会」の副会長で、伊那北高校2年の西永香奈子さん(17)は「高校生が代案を出すのは難しい。県議の皆さんの活動に期待したい」と述べた。


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