第1通学区(北信)の高校改革プラン推進委員会は17日、県庁で14回目の会合を開き、長野南(長野市)と松代(同)の統合案について議論した。統合した場合、松代の校地・校舎を利用する県教委案に対し、松代地区の生徒数が将来大きく減少することなどから、長野南の校地・校舎を利用する案が出た。
ただ、松代地区では統合案については十分な議論がされておらず、「統合を視野に入れて(どちらの校舎を使うか)再検討するべきだ。早急な結論は難しい」との指摘もあった。一方、統合で1校削減となる場合、(標準の6学級を上回る)7―8学級の大規模校が増えるとして、統合に反対する意見もあった。
また、この日は多部制・単位制高校の設置に関する議論に入った。県教委案では坂城(坂城町)の転換、推進委員の対案として屋代南の転換案が出ている。委員からは両校のほかに「長野市内の高校、須坂市や千曲市内の高校についても考えて提案してほしい」との意見が出た。次回は具体的な校名を前提に議論する。
2007年度に統合を一斉に実施しようとしている県教委のスケジュールに対し、複数の委員から「地域の理解を踏まえ、段階的にやるのが常識だ」「疑問を感じる」といった意見が出された。だが、県教委は段階的な再編の実施を否定した。