信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

箕輪工の転換案 容認へ 「育てる会」会長が表明
2005年12月14日掲載

 「箕輪工業高校の未来を育てる会」の会長を務める平沢豊満・箕輪町長は13日の町議会一般質問で、「多部制・単位制を前向きにとらえたい」と述べ、県教委が示した転換案を受け入れる姿勢を示した。年明けにも会合を開き、方針を正式決定する。

 平沢町長は「(県教委の再編案を)かたくなに否定するのではなく、いかに魅力ある学校にしていくかが会の使命」とし、「(全日制存続を求める)方針を転換するなら早めに行い、全国一の多部制・単位制高校にしていきたい」と述べた。

 県に提出した全日制存続を求める約4万8000人の署名については、「協力してくれた人にチラシなどを配り、理解してもらう」とした。

 育てる会は町、南箕輪村、同窓会などで構成。「箕輪工業が再編対象に挙がった経緯や基準などが不透明」として県教委案に反発し、全日制の存続を訴えてきた。一方で、県外の多部制・単位制高校の視察も実施。同会の中には「多部制・単位制は生徒のニーズに応えられる柔軟性のあるシステム。前向きにとらえていく必要がある」との見方が強まっていた。

 同窓会の丸田晃会長も「再編案の白紙撤回を訴え続けたあげく廃校にされては困る。多部制・単位制として学校を存続していくことが大切」と話している。


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