信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

岡谷東・南高統合めぐり「提案」1週間募集
2005年12月13日掲載

 地元の反対が強い岡谷東、岡谷南高校(ともに岡谷市)の統合案をめぐり、第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委員会は12日夕、「旧第7通学区(諏訪地区)の団体・組織等」から「具体的な提案」を募集すると県教委を通じて発表した。しかし、郵送で1週間後の19日必着としており、地元関係者からは「時間が足りない」「意見募集の既成事実づくりか」との声が出ている。

 諏訪地区の高校再編をめぐって県教委案では「現状維持」とされていたが、同推進委の検討で旧通学区ごとに1校削減の方針が固まり、11月23日の会合で両校の統合案が示された。地元の反発が強いこともあり、今月4日の会合では、次回会合(今月下旬予定)で地域住民の意見を聞くことになった。

 今回の意見募集について岡谷市のある学校関係者は「19日必着では16日までには『団体・組織等』の意見をまとめなければならず、あと4日では困難。本当に民意を聴く姿勢が感じられない」と批判。岡谷南高PTA会長の高野勝寛さん(51)も「白紙撤回を求める立場では『具体的提案』をしようがない。意見を聞く場を設けたという既成事実化をしようとしているのではないか」と反発している。

 県教委は「次回会合に合わせて期限を設定した」としている。


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