信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

大北地域再編案 同窓会・PTA対応持ち越し
2005年12月 9日掲載

 大北地域の4つの高校の同窓会やPTA関係者などは7日夜、大町市役所で会合を開き、第4通学区(中信)の高校改革プラン推進委員会が4日の会合で「大北は4校維持ではなく、統合を前提とした再編を議論する」と決めたことへの対応を協議した。だが、方針はまとまらず、11日に再度話し合う。

 腰原愛正・北アルプス広域連合長(大町市長)は「統廃合までは結論付けられた」との見方を示した上で、「さまざまな組み合わせが考えられるが、4校を残すには(校舎は残して統合する)ジョイント校化を求めるしかない」と提案した。

 これに対し、県教委の再編案で統合候補になっている大町市内の大町高と大町北高のジョイントについては学校関係者から「生徒にとってメリットが少なく、両校の伝統や特色を維持するのも困難。統合新高校の充実を働きかけるべきでは」との意見が出た。

 出席者の1人は「4日の推進委で大北(たいほく)を『おおきた』と言った委員もいた。大町市の委員がいないのは不公平」と批判。「ジョイントを提案するのはまだ早い」とし、4校維持を求めるべきだと訴えた。


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