信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

合意 不透明な情勢 5団体が白紙撤回の要望書提出
2005年12月 5日掲載

 4日の第3通学区(南信)高校改革推進プラン推進委員会で、岡谷東と岡谷南の両高校の統合案が示されている諏訪地区は1月末まで議論を続けて地域の合意を目指すことになった。だが、高校再編についての議論は始まったばかりで、あと2カ月で合意に至るかは不透明な情勢だ。

 県教委の高校再編案では、諏訪地区は再編対象の高校名が挙がらなかった。今回の再編案をめぐっては、諏訪地区高校PTA連合会が1日夜に勉強会を開いたものの、他地区と比べて、高校改革についての議論が深まっていないのが実情だ。

 岡谷東高PTA会長の高木国平さん(53)は「各地区で削減案を詰めろとの流れだが、1校減は筋が通らない」と話す。県教委案に再編校がなかった諏訪地区でなぜ1校減なのかとの声も根強い。諏訪広域連合など5団体は4日朝、推進委に統合案の白紙撤回を求める要望書を提出した。林新一郎岡谷市長は「中学の卒業者数の減少が低い諏訪で減らす必要は全くない」と批判。諏訪地区の推進委員の間でも「1校減」への異論はくすぶる。

 この日の会合を傍聴した岡谷南高PTA会長の高野勝寛さん(51)は議論の場が設けられることには一定の評価を与えつつも、「あと2カ月でまとまるかは疑問」と話した。


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