「野沢南高校全日制・定時制を守り発展させる会」(岩岡孝会長)は2日夜、佐久穂町の八千穂福祉センターで、県教委との意見交換会を開いた。保護者ら約130人の参加者からは「多部制・単位制は佐久ではなく都市部に必要」などの声が相次いだ。
同校は、県教委の高校再編案で多部制・単位制への転換が示され、同窓会やPTAなどが反対運動を展開している。
米沢修一教育次長ら3人が出席した県教委側は、多部制・単位制について「自分のペースに合わせて学べる」「生涯学習センターにもなる」と説明。これに対し参加者からは「どの程度の生徒が集まるか検討したのか。上田市に近い方が需要があるではないか」と反発する意見が出された。
県教委側は「再編案はあくまでも検討材料」とした上で「(多部制・単位制が)否定的にとらえられているが、多様なニーズに応えられる制度。どう利用するかがポイント」と強調した。