信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

大町2校 存続に理解を 市と市教委がチラシ製作
2005年11月30日掲載

 大町市と市教育委員会は、県教委の県立高校再編案で統合候補になっている大町高と大町北高の存続に理解を求めるチラシを作った。12月4日に市内で開催予定の第4通学区(中信)の高校改革プラン推進委員会の傍聴も呼び掛けており、29日、全戸約1万世帯に配り始めた。

 市側は従来通り、「大北全4校の存続を訴える方針は崩していない」(市教委)。ただ、2校統合の方針のまま推進委の検討が大詰めに来ているとの見方から、行政側として初めて市内2校に絞り運動を始めた。

 チラシはA4判、4ページで製作費は約10万円。推進委の動きを説明したほか、「推進委員会では、地域の実情や意見が十分反映されていない状況」といった文章を載せた。

 次回推進委の会場などはまだ発表されていないが、関係者からの情報に基づきチラシに載せたという。市によると、4日午後2時半、サン・アルプス大町で開く。

 一方、市議会臨時会は最終日の29日、県教委に大町高、大町北高の統合案撤回を求める議員提出の決議案を全会一致で可決した。腰原愛正市長は閉会あいさつで「県教委は地域の声を聞いて、一定の理解ができる方向を出すと信じたい」と述べた。


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