信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

上伊那で「声を届ける会」発足 生徒有志、来月学習会
2005年11月29日掲載

 県教委が進める県立高校の再編を柱とした高校改革について、現役高校生の意見を伝えようとしている上伊那地方の高校生有志が「上伊那高校生の声を届ける会」を発足させ、12月4日午後1時半から、伊那市の市民会館で学習会を開く。高校生として何ができるか、話し合う機会にする。高校生が連携する試みは県内では珍しく、当事者の問題提起と意見発信が注目されそうだ。

 「高校生、起立」を合言葉に10月22日に伊那市で開いた全県高校生集会で、各地の高校生の意見を発信していくことを確認。賛同した上伊那地方の全日制7校、定時制3校の高校生二十数人が集まり、学習会の準備を進めてきた。

 「高校生、出動」と銘打った学習会では全県高校生集会を開くきっかけとなった、伊那北文化祭での田中知事を招いた討論会から、「届ける会」発足までの経過を説明。多部制・単位制やフィンランドの教育事情など、高校生自身が調べた内容を発表した上で、今後の取り組みについて議論する。

 「届ける会」は、会長に栗田雄樹君(箕輪工業2年)、副会長に小坂美菜子さん(赤穂2年)と西永香奈子さん(伊那北2年)を選出。広報担当の西永さんは「学習会は高校生が本音をぶつけ合う機会にしたいし、中学生や地域住民に対して何ができるか考えたい」と話している。集会は中学生や住民の参加もできる。問い合わせは「届ける会」の電子メール(kkpnot@inter7.jp)へ。


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