信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

飯山の普通科3校を1校に 推進委が県教委案を確認
2005年11月29日掲載

 第1通学区(北信)の高校改革プラン推進委員会は28日、長野市内で12回目の会合を開いた。旧第1通学区(飯山)は、飯山市内の普通科3高校を段階的に1校に統合するとの県教委の再編案を確認した。

 前回会合で住民が示した提案も統合する点は共通していた。この日は「地域で教育するための中高一貫教育の導入」「9学級が維持できる13年までは2校存続」といった意見が出たが、統合方針は理解を得た。

 利用校舎や下高井農林(木島平村)の扱いも含め、最終的な決定には至らず、県教委に提出する最終報告の原案で文章化してから詰めることを確認。中村正行委員長は「飯山は以前から地域で検討している。検討した時間は大事。地域の意見を最大限に生かしたい」とした。

 旧第3通学区(長野北部)の再編案で示された中条(中条村)と犀峡(信州新町)の統合も議論。中条から犀峡への通学が難しいことから、統合に反対し、前回の住民提案で示された長野市内の高校の分校化に理解を示す意見が出た。一方で、地元中学校から中条への進学が少なく、統合に理解を示す委員もいた。

 推進委の議論を年内までとしている県教委の日程に対し、青木一委員(中野市長)は「期限的な宿題で、その中にはめ込んで地域で議論を集約するには時間がない」と指摘した。


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