信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

岡谷南との統合案撤回を 岡谷東同窓会が署名活動
2005年12月 1日掲載

 第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委員会で岡谷南高(岡谷市)との統合案が示された岡谷東高(同)の同窓会は30日、統合案の白紙撤回などを盛った要請書への署名活動を始めた。PTAも近く合流して20日まで続け、集めた署名を推進委の池上昭雄委員長や田中知事らに送る。

 要請書は、統合案が「地域の合意形成もなく一方的に提示された」とし、白紙撤回とともに、「諏訪地区では校数維持が適切」とした県教委の再編案を尊重するよう求めている。同窓会は30日、岡谷市内で臨時理事会を開き、県内外14支部の支部長や理事、幹事が地域住民らから署名を集めることを決定。出席者30人余に用紙を配った。

 同窓会とPTAはこの日、「岡谷東高校の存続と発展を図る実行委員会」を発足させた。会長になった加藤弘子・同窓会顧問(77)=辰野町=は「署名の目標は5万人分。諏訪地方の高校教育が危機にひんしているとの思いで集めてほしい」と呼び掛けた。

 岡谷南高の同窓会とPTAも近く、署名活動を始める予定だ。

 一方、諏訪地方6市町村の教育長と教育委員長でつくる協議会は同日、諏訪市内で開いた定例会で、統合案の白紙撤回を求め池上委員長に近く文書を送る諏訪広域連合を支持する方針を確認した。副会長の有賀千秋・富士見町教育委員長は「十分な説明もないまま統合案が出され、学校関係者に動揺が広がっている。協議会としても白紙撤回を求めたい」としている。


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