信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

年内報告には否定的な見方 伊那市長
2005年11月29日掲載

 伊那市の小坂樫男市長は28日の定例記者会見で、委員を務める第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委員会について、県教委が求めている年内の報告は「(そう)ならないと思う」と否定的な見方を示した。検討作業の進め方についても「急ぎすぎているきらいがある」と指摘した。

 一方、23日の推進委で、旧通学区ごとに県立校を1校ずつ削減する方針に沿って、諏訪の委員が「岡谷東と岡谷南の統合」案を示したことについて「よく出してくれた」と評価。これに対し、当初削減案を示さず、委員長に促される形で校名を含む検討状況を説明した下伊那を「(旧通学区ごとの検討を)要求したのは下伊那。案を出さないということはないと思う」とけん制した。

 また「箕輪工業を廃止し、多部制・単位制に転換」とした上伊那の案に「十年後にはまた減らすことになる」との受け止めを示した上で、今後下伊那が示す案の内容によっても「県教委の再編案で示された赤穂と駒ケ根工業の統合案も(検討対象から)完全に消えたわけではない」と述べた。


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