信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

岡谷東・南の統合「撤回を」 諏訪6首長、文書送付へ
2005年11月29日掲載

 第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委員会で示された岡谷東高と岡谷南高(ともに岡谷市)の統合案について、諏訪地方の六市町村長は28日、「諏訪地方は中学卒業者の減少率が低く、高校を削減する必要がない」として統合案の白紙撤回を求める文書を、推進委の池上昭雄委員長に送ることを決めた。

 諏訪市役所で開いた諏訪広域連合の正副連合長会議で、岡谷市の林新一郎市長が提案、了承された。12月4日に予定される次回委員会までに6市町村長の連名で送る。

 広域連合長の山田勝文・諏訪市長は会議後の会見で「唐突すぎる。せめて市町村長に聞いたり、(地元の)意見集約をすべきだとの考え方で(6市町村長が)一致した」と説明。「県教委の再編案で諏訪地方は『当面は現状校数の維持が適切』とされており、高校数を減らす考え方はない。議論の経過も不透明だ」と批判した。

 会議に先立ち、2校の同窓会やPTA役員7人が岡谷市役所で林市長と懇談。岡谷南高の浜富夫同窓会長が「統合案の白紙撤回に向け、行政も動いてほしい」と要請。林市長は「諏訪地域各市町村に両校の卒業生がおり、統合案は岡谷市だけの問題でない」と応じていた。


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