第2通学区(東信)の高校改革プラン推進委員会(飯島俊勝委員長)は27日、佐久市内で第12回会合を開いた。県教委の再編案で統廃合対象となった望月高校、多部制・単位制に転換するとされた野沢南高校関係者がそれぞれ「対案」を説明したが、結論には至らなかった。
「望月高校存続と発展を図る実行委員会」(会長・上野品吉同窓会長)は、蓼科高校と統合とされた望月高校を、多部制・単位制高校に転換する対案を説明。不登校経験者らを受け入れてきた実績や、地域ぐるみで学校教育を支える仕組みなどを挙げ、「長野県にふさわしい多部制・単位制高校になりうる」とした。
「野沢南高校全日制・定時制を守り発展させる会」(会長・岩岡孝同窓会長)は再編案の白紙撤回を求め、撤回が難しければ、長野、松本市など都市部で多部制・単位制を導入し成果を見てから検討すべきだ―とした。
会合では望月高校の対案に賛意を示す委員が多かったが、「望月高校を多部制・単位制として存続した場合、蓼科高校と共倒れにならないか」との指摘や、「統廃合というマイナスイメージではなく、両校の統合でより強力な学校をつくることを考えるべきだ」といった意見が出された。