県教委の高校再編案で大町高校(大町市)との統合候補に挙げられている大町北高校(同市)の同窓会とPTAは26日、「大町北高校の存続を考えるPTA同窓会の集い」を同校で開いた。同窓生や生徒、保護者ら約30人が参加。同校の存続・充実に向け、この日出た意見を県教委や第4通学区(中信)の高校改革プラン推進委員会に伝えることを決めた。
倉科瑠美子同窓会長は「地域の期待に応え、どうよりよい学びの場にできるかを考えたい」とあいさつ。同窓会やPTAを中心とした「拙速に結論を出さないよう」県教委に求める署名運動など、それぞれの取り組みや意見を述べ合った。
参加者からは「高校改革への理解や議論が市民の間で不十分なまま結論を出すのは時期尚早」との意見が目立った。
大町高校の同窓生も参加。「両校の伝統を断ち切って、新たな学校を立ち上げるというのは乱暴だと思う。地元がよりよいたたき台をつくっていかないといけない」と訴えた。大町北高の生徒の1人は「(集会に参加して)地域の人とのかかわりの深い学校だと感じた」と話していた。