信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

飯田市長が批判 再編対象校求めた推進委の動き
2005年11月26日掲載

 飯田市の牧野光朗市長は25日の市議会全員協議会で、23日に開いた第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委員会の席上、当初「結論に至っていない」とした飯田下伊那地域の推進委員に、委員長が強く求めて同地域の再編対象校の案を挙げさせたことについて「地域の声を推進委に反映させようとしている時に、ここまで厳しい議論が突きつけられていることは大変遺憾」と述べ、委員会の動きを批判した。

 飯伊地域では、南信州広域連合の「高等学校の未来検討委員会」が、諏訪、上伊那、飯伊で各1校削減という推進委の枠組みを踏まえ、具体案を話し合っているが、23日の推進委までに意見集約はできなかった。

 牧野市長は、諏訪、上伊那地域の委員が非公開の話し合いを基に再編対象校の案を示したのに対し、飯伊地域は「(公開で)手続きを踏み、議論している」と議論の透明性を強調。推進委では「飯伊地域が『なぜ(校名を)提案できないのか』と追及されたと聞いている」と不快感を示した。

 また「私としては、検討委の答申を受け広域連合会議や広域連合議会で議論し、意見を伝えるのが本来の道筋と考えている」と述べ、県教委のスケジュールに沿って早急に結論を出すことへの疑問も示した。


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