信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

削減案―少人数の議論に批判 第3通学区で県高教組
2005年11月25日掲載

 県高教組の中島武委員長は24日、県庁で記者会見し、23日に伊那市で開いた第3通学区(南信)高校改革プラン推進委員会で、旧通学区ごとの委員グループが公表した削減案が、少人数、非公開で議論されたことに対し「生徒や保護者、教職員、地域住民の納得は得られない」との声明を発表した。

 第3通学区の推進委は、旧通学区ごとに県立高1校の削減方針を決定。これに基づき諏訪(旧第7)の6人、上伊那(旧第8)の5人の委員がそれぞれ非公開の議論で「岡谷東と岡谷南の統合」「箕輪工業の多部制・単位制への転換」との案を決め、提示した。

 この経過について県高教組は「わずか数人の委員で地域の学校の将来像を描くのは県民を排除することで、結論は説得力を持たない」と批判した。

 旧第9通学区の飯田下伊那は、南信州広域連合の検討委員会(37人)で削減案を議論。まだ合意に至っておらず、23日の推進委では経過報告にとどめた。この点について県高教組は「(県教委が示している12月までの)短時間で、代表者だけで結論を出すことに無理がある」とした。


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