信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

岡谷東・岡谷南を統合 箕輪工を多部制・単位制に
2005年11月24日掲載

 第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委員会は23日、伊那市内で11回目の会合を開いた。旧通学区(3地区)ごとに県立高校を1校ずつ削減する方針に沿い、諏訪は「岡谷東と岡谷南の統合」、上伊那は「箕輪工業を廃止し、多部制・単位制に転換」との削減案が、各地区選出の委員から示された。

 県教委が6月に示した再編案では、諏訪に統廃合の対象校はなかった。県教委案と異なる形で対象校が決まれば、全4通学区で初めてとなる。県教委は推進委の報告内容を尊重するとしており、第3通学区の高校統廃合の行方に大きな影響を与えそうだ。

 一方、飯田下伊那は地元委員が「結論に至らない」としたが、池上昭雄委員長に促される形で「松川を多部制・単位制に転換」と「職業科3校(飯田工業、飯田長姫、下伊那農業)を2校に統合」の2案を軸に議論している―と説明した。飯田下伊那の削減案は12月2日に開く南信州広域連合の「高等学校の未来検討委員会」で意見集約し、次回の推進委会合に報告する。

 次回以降は、旧通学区ごとの削減案を踏まえて第3通学区全体として総合学科と多部制・単位制の効果的な配置を決め、その上で各校、各学科の魅力づくりを議論する。

 県教委の再編案では、上伊那は箕輪工業の多部制・単位制転換、赤穂と駒ケ根工業の統合が挙げられ、飯田下伊那は飯田長姫と下伊那農業を統合して総合学科とする内容。独自の再編案の検討に入ることを受け、池上委員長は会合後、県教委への報告時期について「(県教委が示している)年内は難しい」と述べた。


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