信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

県教委の説明に「納得」12% 高校生集会出席者に調査
2005年11月18日掲載

 県教委の高校改革に高校生の意見を反映させようと、伊那北高校(伊那市)で10月23日に開かれた全県高校生集会の参加者アンケートで、81%は「集会に意義があった」と回答、「県教委の説明に納得できた」との回答は12%にとどまったことが17日、同校生徒会の集計で分かった。

 アンケートは、実行委員会主催で開かれた集会の当日に実施。約230人の出席者全員に用紙を配布し、高校生61人、教職員11人、一般参加者2人の計74人が回答した。

 集会について「意義があった」と答えたのは60人。理由として「自分の高校以外の意見を聞くことができた」「高校生から意見を出していく活動の一歩になった」との記述があった。高校改革について高校生に理解が十分広がっていないとして「今回のような機会を増やしてほしい」との要望もあった。

 集会では県教委の米沢修一教育次長や吉江速人高校教育課長らが高校再編が必要な理由などを説明した。「納得できたか」の質問に「はい」は9人、「いいえ」が59人(80%)だった。

 県教委に求めること(複数回答)としては「(再編案の)白紙撤回」が32人(43%)、「現地説明会」が27人(36%)、「発言機会」が25人(34%)。現地説明会で「再編のデメリットも説明してほしい」「統廃合になる基準を示してほしい」との要望も挙がった。


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