南信州広域連合の「高等学校の未来検討委員会」(委員長・岡庭一雄下伊那郡阿智村長)は16日夜、飯田市内で開き、飯田下伊那地方の県立高校再編について、「多部制・単位制高校の導入」「高校を統合する場合も、農業や商業など対象校にある専門学科は存続させる」という2つの方向を軸に最終案をまとめることを確認した。
県教委が設置した第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委員会は、旧3通学区(諏訪、上伊那、飯田下伊那)で1校ずつ削減する方針を示しており、検討委もこれを了承しているが、この日は具体的な校名を示す最終案の取りまとめには至らなかった。
また、県教委の再編案は、第3通学区では全日制の箕輪工業(上伊那郡箕輪町)を多部制・単位制に転換するとしており、今後、調整が必要になりそうだ。
検討委は、23日の推進委の議論を見極めつつ、12月2日に次回会合を開くことにした。この日の会合で報告された各委員の再編案は、多部制・単位制高校の導入を求めるものが最も多かった。