信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

「別の地域で」提案 第1通学区推進委が14団体の意見聞く
2005年11月13日掲載

 第1通学区(北信)高校改革プラン推進委員会は12日、県庁で11回目の会合を開き、県教委の県立高校再編案で統廃合の対象に挙がった高校の同窓会や地域関係者など14団体から、再編案に対する意見を聞いた。再編を段階的に進めてほしいとの要望や、対象をほかの高校にすべきだとの提案が出た。関係団体から意見を聞く機会を設けたのは、4地域ごとの推進委で初めて。

 松代(長野市)との統合が示されている長野南(同)の存続を求める同窓会や地域住民らでつくる団体は、人口約5万7000人の長野市更北、川中島地区で高校は同校だけだが、人口約5万4000人の須坂市には計4校あると指摘。須坂市で1校削減することを提案した。

 また、多部制・単位制への転換候補とされた坂城(坂城町)や、推進委で坂城の代わりに候補に挙がった屋代南(千曲市)の関係団体は多部制・単位制への転換そのものに反対した。

 この日は、旧第1(飯山地方)と旧第2(中野地方)でそれぞれ3団体、旧第3(長野市北部など)2団体、旧第4通学区(長野市南部など)4団体のほか、現在の第1通学区全体の観点で2団体が提案を行った。

 中村正行委員長(信大工学部助教授)は「要点を強調して説明してもらった。今後の議論に生かせることを確信している」と述べた。


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