旧第1通学区(飯山地方)の高校再編案で、「飯水岳北地区高校の将来を考える会」(会長・木内正勝飯山市長)は1日夜、飯山市役所で第3回全体会議を開いた。第1通学区の高校改革プラン推進委員会が4日までの提出を求めている県教委の再編案に対する独自案を検討したがまとまらず、同会としては案を提出しないことを決めた。
県教委は飯山照丘、飯山北、飯山南の普通科3校を1校に統合する案を示している。会議では、9月末の前回協議を踏まえ、高校関係者や各市村教育委員長らでつくる代表者会議で検討した独自案として、下高井農林を含めた4校で再編を考えた上で、「特色と魅力ある2校があることがもっとも望ましい」との統合案を提示した。
その際、市内普通科3校を1校に統合するが、9学級編成が可能な2013年度までは2校を存続。その間、新たな高校づくりを地域で考えるとし、下高井農林については「専門性を高め、環境、観光などに対応できる学科を取り入れ魅力づくりに努める」とした。
この案に対し、会員からは「議論が熟していない」などの意見が続き、案はまとまらなかった。一方、飯山北高OBでつくる「桂蔭会」は、同会の特別委員会が前回協議で示した「普通科3校を1校に統合し最終的には下高井農林も統合する」などの案を、「飯山照丘高等学校を発展させる会」も「将来的には4校を1校に」との案を同推進委に提出する意向を示した。
また、代表者会議で検討した案は、同学区内の四首長の連名で提出することになった。