信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

丸子実に総合学科を 第2通学区推進委が決定
2005年10月29日掲載

 第2通学区(東信)の高校改革プラン推進委員会(飯島俊勝委員長)は28日、小諸市民会館で10回目の会合を開き、前回設置方針を確認した総合学科を、丸子実業高(丸子町)に設置することを決めた。また、県教委の再編案に対し、具体的な提案を募集することにした。

 丸子実への総合学科設置案について、委員が「専門性の高い実業校を転換すれば、高校の価値を下げることにならないか」と、同校ではなく別の普通科校を転換するようにと提案。飯島委員長は、2000年度に総合学科校として塩尻志学館(塩尻市)を開設した当時、丸子実も意欲的だったと指摘。地元も転換に前向きとの委員の意見もあり、最終的に丸子実を総合学科校に転換することで全会一致した。

 会合ではほかに、統廃合対象とされた望月高(佐久市望月)の「存続と発展を図る実行委員会」が27日付で県教委に提出した、「多部制・単位制高に転換する」との対案の扱いを審議。「重く受け止めなければならないが、同様の意見が出てくると委員会が混乱する」「多部制・単位制を委員会で論議していないのに判断できない」などの発言があり、広く提案を募ることにした。

 県教委の高校再編案は、第2通学区では野沢南高(佐久市原)を多部制・単位制に転換するとしている。だが、賛否両論があり、多部制・単位制の導入も含めて意見集約に至っていない。


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