信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

住民と意見交換 フォーラム開く 犀峡高
2005年10月29日掲載

 犀峡高校(信州新町)は28日、地域と連携した教育のあり方を探る「犀峡フォーラム」を同校で開いた。生徒や住民約150人が参加。4回目の今回は、県教委の高校再編案で同校と中条高校が統合し、犀狭の校舎を使う構想が持ち上がっていることを踏まえた討論会も開いた。

 同校生徒会は再編案をきっかけに9月、「自校のあり方を見直すために、多くの人から意見を聞きたい」と住民と生徒へのアンケートを実施。その結果を参考に、自校の学習、部活、生活の3テーマで地域の人と意見交換する内容にした。

 部活をめぐり、新部創設を求める生徒に対し、教員が「全校生徒が少なく、部をつくっても継続できるか分からない」と説明。生徒が「部員のいない部を存続させるより、生徒が入りたい部をつくるべきだ」と反論する場面もあった。

 生徒会は、アンケートの答えで、再編について「生徒が混乱するから反対」「少子化が進んでいるので仕方ない」などさまざまな意見があったと報告。生徒会長の小林美里さん(18)は「高校改革がどう進もうとも、犀峡高の特色が出るよう努めたい」と話していた。


<前の記事 どうする高校改革 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun