信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

「中野実に統合」了承―総合学科に転換 第1通学区推進委
2005年10月27日掲載

 県教委が進める県立高校再編で、第1通学区(北信)の高校改革プラン推進委員会は26日、長野市内で10回目の会合を開き、中野実業(中野市)に中野(同)を統合し、総合学科に転換する県教委案を了承した。個別の再編を了承したのは4通学区で初めて。

 総合学科への転換について、中野市長の青木一委員は「地域の要望が生かせるなら、夢を広げてみたい」と支持。「総合学科となる長野市立皐月のほかに、北信にもう1校あれば多様化する生徒の要望に応えられる」(中学校保護者代表の若麻績享則委員)との意見もあった。

 中村正行委員長(信大工学部助教授)は委員に了承を確認。ただ、丸山稔委員(中野高教諭)は「最終決定は(松代への統合案が示された)長野南など他地域とも調整し、地域の意見を踏まえた上で行ってほしい」と要望した。

 中野高同窓会の湯本進一会長は、県教委に再編案の白紙撤回を求めてきたこれまでの考えに「変化はない」とし、推進委に意見を提出する意向だ。

 現在、中野実には工業、商業科があり、中野は普通科。総合学科は生徒が普通、職業の両科目から進路に合わせて選択できる単位制の高校。

 県教委の再編案は、現在の県立全日制89校を75校に削減、多部制・単位制高校を4校設置する内容。4通学区の各推進委では再編論議がヤマ場を迎えている。


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