信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

望月高「多部・単位制」に 存続と発展を図る実行委が対案
2005年10月25日掲載

 県教委の県立高校再編案で統廃合対象とされた望月高校(佐久市望月)の、「存続と発展を図る実行委員会」(上野品吉会長)は23日夜、佐久市望月支所で臨時総会を開き、同校を「多部制・単位制高校に転換する」との対案を全会一致で決めた。小諸市で28日に開く第2通学区(東信)の高校改革プラン推進委員会(飯島俊勝委員長)に提案する。県教委案は、野沢南高校(佐久市原)を同通学区の多部制・単位制候補に挙げており、推進委の今後の議論に注目が集まりそうだ。

 臨時総会には、同窓生や生徒の保護者ら20人余が出席。望月高への進学希望者が少ない現状などから、実行委役員が「自分たちが求めている県教委案の白紙撤回は厳しい」との見方を報告。第2通学区推進委の方針が年内にもまとめる可能性があり、その前に県教委案への対案を示す必要があるとして、同校を午前、午後の2部制の多部制・単位制校に転換する案が示された。

 この日示された転換案では、望月には地域住民が連携して教育を支援する「教育プラットホーム」があり、こうした教育運動が「多様な生徒に学びの喜びを実感させている」と説明。教育の多様性を求める多部制・単位制校に望月高校を転換しても「違和感なく移行可能」としている。


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