第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委員会は24日、10回目の会合を伊那市内で開き、諏訪、上伊那、飯田下伊那の各地域ごとの再編案を各地域の委員グループがまとめることを決めた。同推進委は各地域で1校ずつ高校を削減する方針を決めており、具体的な絞り込み作業が本格化する。
具体的な再編案は来月中に開く次回会合に提出される。富士見、高遠、阿智、阿南の四校については、「通学などの地域事情から小規模でも存続せざるを得ない」とし、削減対象にしないことを再確認した。
この日は、高校の具体的な絞り込み方法を検討。「各委員が私案を持ち寄る」「地域の要望を把握して取り入れる」などの意見が出された後、「地域の実情が分かる各地域の委員が集まって検討するのが妥当」とまとまった。「具体的な学校名を挙げる議論は傍聴人がいるとやりにくい」との声があり、公開を原則にしつつ、非公開も可能とした。
地域別の委員グループは実質的な「部会」に相当する。部会設置を求めてきた飯伊地域の委員は「地域の声を反映できる」と歓迎。一方、県教委の再編案では対象校がなく、地域から厳しい声も予想される諏訪地域の委員は「日程も教えられない」と緊張感をあらわにしていた。
会合後、県会が設置した高校改革プラン研究会との懇談も行った。