信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

「生徒の考え反映して」高校生集会で意見続出
2005年10月23日掲載

 伊那北高校(伊那市)で22日開いた高校改革プランに対する全県高校生集会。「30人学級の導入」「高校改革プラン推進委員会への高校生の参加」といった要望のほか、「高校生の考えを反映してほしい」との意見が相次いだ。

 駒ケ根工業(駒ケ根市)の生徒は「自校の生徒へのアンケートで、77%が高校生の意見が反映されてないと答えている」と指摘。木曽(木曽福島町)の生徒は「(教育は)会議室でなく、(学校)現場で行われている」として、高校生の意見を取り入れるよう求めた。

 現在、県教委が小学校で導入している30人規模学級を「高校にも取り入れるべきだ」との意見も相次いだ。「導入すれば、統廃合しなくても学級数を保てる」との高校生の提案に対し、県教委は「30人学級でも40人学級でも、生徒数が減れば配置される教師数が減り、教育の質が維持できない」と退けた。

 坂城(坂城町)の生徒は「(再編を)2007年度から行うとなると、影響を受けるのは中学生。説明をするなど対応を考えているのか」と質問。県教委の吉江速人・高校教育課長は「責任を持って対応する」としたが、具体的な内容は示さなかった。

 また、伊那北(伊那市)の生徒が「高校改革プラン推進委に高校生も参加して意見を述べたい」と要望したのに対し、県教委は「直ちには難しい」。「集会で出た意見をどう反映させるのか」との質問には「各推進委に報告する」とした。

 最後に、県教委の再編案で、統廃合対象にはなっていない長野東(長野市)の生徒が「当事者でないみんなもこの問題に目を向け、これからもあきらめずに頑張っていこう」と述べると、会場から拍手が起こった。


<前の記事 どうする高校改革 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun