信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

「なぜ南高」疑問の声 単位制への転換めぐり説明会
2005年10月22日掲載

 県立高校再編案で多部制・単位制への転換が示された佐久市の野沢南高校をめぐり、同窓会などが20日夜、県教委関係者を招き市内で説明会を開いた。在校生約30人を含む約170人が参加し、「なぜ南高なのか」と疑問の声が相次いだ。

 吉江速人高校教育課長ら4人が出席。「交通の利便性が良く小諸、佐久地域の広範囲から通学でき、現在も定時制がある」などと説明した。

 1年生の女子生徒は「将来の生徒にとってはいいことかもしれないが、在校生の気持ちはどうなるのか」と質問。県教委は「決定事項ではない。推進委員会で議論してもらう」と答えた。

 卒業生らからは「小海線は1時間に1本程度。交通の便は良くない」「普通科は毎年定員を上回る志望者がいる。その分はどこに回すのか」などと意見や質問が出た。

 説明会は「野沢南高校全日制・定時制を守り発展させる会」(岩岡孝会長)が主催。同窓会にPTA、地元区長会、市内の5中学校PTAなどが加わり9月に発足した。

 3年生で前生徒会長の小須田覚さん(18)は「クラス単位がなくなると、文化祭などがどうなるか心配」と話していた。


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