信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

「分かるように説明して」 飯田・竜峡中で学習会
2005年10月19日掲載

 飯田市の竜峡中学校(生徒数・169人)は18日、県教委の高校再編案についての学習会を生徒、保護者、教職員が一緒になって開いた。高校再編を含む改革プランを「自分のことと考えて理解を深めたい」(吉沢之栄校長)と計画、県教委の担当者も出席し質問に答えた。

 高校再編案について、13日には授業で概要を学び、この日の学習会は保護者の参加も求めた。生徒会長の一ノ瀬翔太君は「中学生の僕たちにも十分伝わるように(高校再編案を)説明してほしい。安心して学習できる、いい学校をつくっていってほしい」と意見発表した。ほかの生徒からは「遠い高校にも通えるよう交通手段がほしい」「高校数削減以外の方法はないのですか」といった声も上がった。

 3年生の担任教諭は「(高校改革によって)社会が本当に必要とする高校や学科になっていくのか。多部制や単位制にも不安な点が多い」と指摘。一方で、同中学校評議員の一人は「少子化による学校数の減少は仕方ないと思う」と述べた。

 竜峡中は学習会での話し合いをまとめ、県教委や高校改革プラン推進委員会に提出する予定だ。


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