信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

中野市民会議実行委 意見のたたき台 作成方針を確認
2005年10月15日掲載

 「中野市内高校のあり方を考える市民会議実行委員会」は13日夜、2回目の会合を市役所で開いた。市内の中野、中野実業両校を統合し総合学科校にするとした県教委の再編案について、地域の意見を聴く機会を設ける第1通学区(北信)高校改革プラン推進委員会の方針を受け、早急に実行委の意見のたたき台をつくることを確認した。

 市内の高校同窓会や小中学校PTAの関係者ら委員のほか、推進委員の青木一市長も含めて計約30人が出席。総合学科の学習会で、塩尻志学館の設立に教諭として携わった古沢繁喜・岡谷工業高校長が講演した。10月初旬に委員ら約10人が視察した総合学科の新潟県立十日町総合高の様子の報告もあった。

 古沢校長は、生徒の選択の幅を広げる点を特徴に挙げ、運営には産業など地域課題につながる理念が重要―とした。出席者からは「世の中は総合学科の方向に動いている印象がある」「視察先では生徒の科目選択と進学先の専門があまり合っていないようで、(総合学科が)うまくいくのか疑問」などの意見が出た。

 実行委事務局の市教委によると、実行委の意見のたたき台となる案づくりは、委員の代表8人を中心にまとめる予定。


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