信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

定通制生徒を初調査 選んだ理由―「少人数」3割
2005年9月24日掲載

 定時制高校を選んだ理由は「自分に合っている」「少人数」―。定時制・通信制の教員や定時制などに通う子どもがいる父母らでつくる「定時制・通信制のあり方を考えるネットワーク」が、生徒を対象に初めて実施したアンケート調査で、23日までにこんな結果が明らかになった。

 県教委の県立高校再編案で各通学区1校の設置が示された多部制・単位制高校は、定時制・通信制の統廃合を伴い、現行よりも学校の規模が大きくなるとみられている。同ネットワークは「再編案は、生徒のニーズに合わない」としている。

 定時制を選んだ理由(複数回答)は、「自分に合っている学校だから」が31・6%でトップ。「(クラスが)少人数だから」(30・9%)、「通学可能な範囲だから」(26・0%)と続いた。一方で、「行くところがなかったから仕方なく」(21・6%)、「先生に勧められたから」(17・6%)との回答もあった。

 アンケートは定時制・通信制23校を対象に実施し、定時制12校431人(25・7%)から回答を得た。結果は、同ネットワークが24日に長野市で開くパネル討論に先立ち、大西浩事務局長が報告する。


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