県教委の高校再編案で統合候補になっている大町市の大町高と大町北高の同窓会、PTAの役員は30日、市役所で2回目の懇談会を開き、中学生が高校にどんなことを望んでいるのかを知るため、地元中学にアンケートを依頼することを決めた。
アンケート項目は両高校の考えも聞きながら決め、対象の学年なども今後詰める。9月中には結果をまとめたい考えだ。
この日は、懇談に加わっている市が前回出た意見などを基にまとめた「高校改革再編案に対する提言」の素案も提示した。
素案によると、大北地方は他地区に比べ、これまで募集学級数の減少率が高く「地元校進学が制限されてきた」―と指摘。統合案を白紙撤回した上で、各校の募集定員の増加や、生徒が希望する学科の増設を図ることを提言。大北の高校間で学びのネットワークを作る「ジョイント高校」について検討することも求めている。素案は今後、各同窓会、PTAで検討する。