信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

飯水岳北の考える会、県側と意見交換 生徒流出―懸念
2005年8月26日掲載

 旧第1通学区の飯山市と、木島平、野沢温泉、栄の3村、同区内の4高校関係者らでつくる「飯水岳北地区高校の将来を考える会」は25日、市内で県教委と高校改革プランについての意見交換会を開いた。約90人が参加した。

 県教委からは、吉江速人高校教育課長ら3人が出席。会長の木内正勝飯山市長は「県教委に、再編案を再考する、年内に結論を出すのでなく慎重に対処する、地域の声に配慮する―ことを求めている」と会の経過を説明した。

 出席者からは、普通高校が3校から1校になることによる生徒の他地区への流出、学力差の拡大などについて懸念や質問が相次いだ。また、高校改革プラン推進委員会の県教委への報告が年内とされることに対し、当事者の子どもや保護者の声を反映する時間が足りない、との声も上がった。

 「地域からの代替案を推進委員会が採択した場合、どの程度、実施計画に反映されるのか」との質問に、吉江課長は「あくまで『考慮して』ということで100%その通りにはならない」と答えた。


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