信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

坂城高「発展させる会」を設立 存続目指し活動展開へ
2005年8月20日掲載

 坂城高校(坂城町)の同窓会やPTA、地元有志などは18日夜、「坂城高校を発展させる会」の設立総会を同校で開いた。県教委の県立高校再編案で多部制・単位制高校への転換が挙げられている同校全日制普通科の存続を目指し、今後、署名集めや講演活動、陳情・請願などを繰り広げる。

 設立総会には約80人が参加。発起人が、全日制普通科存続を求める理由として、地元の坂城中学校や戸倉上山田中学校(千曲市)の生徒に同高校への入学希望者が多く、「坂城高は地域に根差した普通科高校。多部制・単位制は地元の若者を育成する目的の学校とならず、90余年にわたり地域教育を担った伝統を途絶えさせる」と説明。県教委が転換の理由として交通の利便性などを挙げていることについては「ほかにも該当する学校が何校かあり、坂城高が東北信地域における最適な学校とは言えない」とした。

 規約を決め、会長に発起人代表の高橋満同窓会長(73)=坂城町坂城=を選んだ。高橋会長は「地元の声をしっかりまとめ、全日制普通科の存続につなげたい」と話した。


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