第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委員会は18日、伊那市内で開き、県教委の再編案では対象校がなかった諏訪地区も検討対象にすることを確認した。
池上昭雄委員長が諏訪地区の扱いについて意見を求めた。県教委案で諏訪地区は生徒減少率が低いとされたが、小坂樫男委員(伊那市長)は「1990年を基準とした比較では上伊那より減少率が高い。生徒数は約100人しか違わないが、(諏訪地区の)県立校は上伊那より1校多い9校ある」と述べた。
小林辰興委員(辰野町教育長)は「結論でなく視点として諏訪地区での削減も推進委で検討した方がいい」と発言、諏訪地区の委員も「検討対象にすることはいい」と同意した。
また、熊谷秀男委員(南信州農協生活部長)は「(再編問題を)地域で議論するのが先だ」として、あらためて諏訪、上伊那、下伊那の各地区ごとに部会を設けるよう要望した。
これに対して池上委員長は「委員が非公式な形で地域の声を聴いてきて(委員会に)反映してほしい」と求めたものの、熊谷委員らは「正式に認められた場で意見集約することが大事だ」と主張した。
会議前には、箕輪工業高校同窓会などが全日制維持を求める嘆願書を、飯田長姫高校同窓会などは県教委再編案の白紙撤回を求める要望書を推進委に提出した。