第1通学区(北信)の高校改革プラン推進委員会は8日、5回目の会合を県庁で開いた。県教委が高校再編案で、通学区に1校設置する案を示した総合学科高校について集中的に議論した。
再編案には中野と中野実業の統合校を総合学科に転換する内容が盛り込まれた。同通学区ではほかに長野市教委も市立皐月高校を総合学科に転換する方針を決めている。
牧重信委員(ニットー専務)は「選択肢を増やすことは大事だが、地元産業界には高校新卒の生徒がほしいという考えがあり、(中野)実業高校を残したい気持ちはある」と述べた。青木一委員(中野市長)は「まずは基礎学力のアップが必要。総合学科は安易な道を提供することにならないか」と疑問を示した。
一方、宮本精一委員(屋代中学教諭)は「課題はあるが、中学生の進路選択は難しく、総合学科でキャリア教育をすることは大事だ」と、一定の理解を示した。