大北地方の7市町村長と田中知事の意見交換会が2日、大町市の大町合同庁舎で開かれ、知事は高校改革について「松本や長野の高校がもっと弾力的、抜本的に統合されても、都市部の定数削減を考えるべきだ」と述べた。
腰原愛正・大町市長は都市部校に生徒が集中する傾向を指摘し「(例えば)15校から3校減らすのと、3校を2校にするのとは、地域に与える影響が違う」と、高校数が少ない地域での統廃合による影響の大きさを指摘した。
これに対し、知事は「周辺部の特色ある高校で応募者が増えている学校もある。その努力をしてほしい」などと述べた。
知事はこれまで「地域高校をいたずらに廃止するのではなく、都市部の高校の統廃合を検討すべきだ」(2002年9月県会)と発言。県教委が示した高校再編案については今年6月県会で「県民全体の議論になっていく」と評価している。
県教委は、この日の知事発言への対応について「まず内部で検討してみないと分からない」(松沢睦司・教育長職務代理者)としている。