県教育委員会の県立高校再編案を受け、飯山北高校のOB会「桂蔭会」がつくった「将来構想に関する特別委員会」は27日夜、飯山市民会館で公開学習会を開いた。PTAや中学・高校の教職員ら約40人が、高校や地域の魅力をどうつくっていくか話し合った。
飯山北高に13年間在籍した長野市立皐月高校の伊藤幸男教諭が講演。両校で外部講師を招いて行ってきた授業を例に、「学校の中だけでは分からないことを教えてくれる人が地域にいかに多いか実感した。専門的な知識を持った地域の人が生徒にメッセージを伝えることは大きな教育効果がある」と話した。
討論会では「和紙や観光など地域のプロを教育に取り込んでいくことが大事」「実生活に近い授業ができないか」などの意見が続いた。「普通高が1校になると、そこに魅力を感じなければ地域から流出せざるを得ない。(現在の再編論議は)中高生の声を聞かずに話が進んでいる」との指摘も出た。
内山英樹委員長は「地域一体で意見を出し合い、行政と連携を取って県教委への対案を考えたい」と話した。