第3通学区(南信)の高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)は12日、諏訪市内で3回目の会合を開き、議論の参考にするため委員が高校の教育現場を視察することを決めた。
この日は主に「魅力ある高校づくり」を議論。「地域高校は行政と一体となって努力しており、(都市部校に比べ)むしろ魅力づくりは先行している」と評価する声が出た一方、「地域にあるから維持する、ではなく、地域が求める高校になる必要がある」「学力、知識など子どもが求める条件を満足させることが重要だ」といった指摘や注文も出された。
これを受け池上委員長は「教育の実態を知る時間が欲しい」として高校現場の視察を提案、委員も賛同した。前回の会合で議論した、旧通学区ごとに部会を設置する案は「あまり早く設置すると(旧通学区ごとの)セクショナリズムが強まる恐れがある」との慎重論も出て、結論を次回以降に持ち越した。
このほか、再編案の対象校がなかった諏訪地区の委員は「(再編は)諏訪地区も含め南信全体で考えなければいけないと思う」と述べた。また飯田下伊那地区の委員は「財政面からの(県教委の)問い掛けが足りず、県財政と教育費の問題が市民に理解されていない」と指摘した。