信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

白紙撤回「望ましくない」 職務代理者、県会文教委で
2005年7月 7日掲載

 県会文教委員会(牛山好子委員長、9人)は6日、前日に引き続き、高校改革について集中審議した。県教委の松沢睦司教育長職務代理者は、統廃合対象の高校名を含む県教委の再編案の白紙撤回を求める請願が県会で採択された場合でも「白紙撤回は望ましい方向ではない」と述べた。高橋宏委員(緑新会)の質問に答えた。

 地域高校がある県内自治体や同窓会などでつくる「県立高校の発展と存続を願う会」は、県会の全10会派から紹介議員を募り、再編案の白紙撤回を求める請願書を今県会に提出している。

 小林宗生委員(自民党)は、県教委が非公開で再編案を検討した6月14日の定例会と24日の臨時会の会議録を公開するよう要請。これに対し、松沢教育長職務代理者は「教育委員が非公開と決定した経緯がある」と拒否した。

 さらに、4通学区ごとの高校改革プラン推進委員会は委員の求めで会合を非公開にできる―との見解を県教委が示していることについて、毛利栄子委員(共産党)が「包み隠しのない県政と言っているのに、表と裏を分ける格好だ」と批判したが、吉江速人高校教育課長は「推進委員の判断に委ねたい」とした。

 委員会の冒頭、県教委の再編案で蓼科高校との統合案が示されている望月高校の同窓会やPTAの役員ら4人が存続を求め陳情した。


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