県会文教委員会(牛山好子委員長、9人)は5日、宮沢脩・県教育委員長に出席を求め、高校改革について集中審議した。宮沢委員長は、高校再編について4通学区ごとの高校改革プラン推進委員会の結論が、県教委が提示した再編案と異なった場合は「(その案に)具体性があるかどうか検討する」と述べた。
県教委が推進委の検討結果に変更を加える可能性を示唆したものだが、宮沢委員長は「(再編案は)あくまで検討資料で、その通りにならなくてもいい」とも述べた。毛利栄子委員(共産党)の質問に答えた。
一方、今井正子委員(トライアルしなの)が統廃合対象の校名提示を撤回するよう求めたのに対し、宮沢委員長は「白紙に戻す気はない」と述べた。
村石正郎委員(緑のフォーラム)は、推進委で高校改革の柱の1つである高校の魅力づくりが十分議論されていない段階で校名を提示したため「高校再編の議論だけが焦点となった」と指摘。宮沢委員長は「反省しないでもない」と述べたが、「(校名提示は)あくまでたたき台」と理解を求めた。
また、宮沢委員長は統廃合後の新しい高校について、2007年度入学生から募集する方針を示した。
この日の委員会では、県教委が高校改革プラン実施計画を本年度内に策定する―としていることにもあらためて批判が集まった。