北アルプス広域連合などが呼び掛けた「大北地区4高校の存続と高校の在り方を考える緊急集会」が3日、大町市文化会館で開かれた。大北地域の首長や議員、各校のPTA、同窓会関係者ら約500人が参加。県教委に対して、「4校の存続を強く要望する」との決議書を採択した。7月8日に県教委に提出する。
県教委の高校再編案は、大北の全4校のうち大町市内の大町高校と大町北高校を統合候補としている。
決議書は、再編案が「大都市部への高校進学を助長する結果を招く」と批判。個性ある教育と魅力ある学校づくりは、各校が地域の特性を生かしつつ培った伝統によって実現するなどとし、地域の発展のために4校の存続を求めている。
代表発起人の腰原愛正広域連合長(大町市長)はあいさつで、県教委の進め方について「住民を主体にした論議をして、その中で方向を定めていくことが欠けている。数合わせの論理が先行している」と批判した。