信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

校名公表―異論相次ぐ 第2通学区推進委会合 
2005年7月 4日掲載

 第2通学区(東信)の高校改革プラン推進委員会(飯島俊勝委員長)は3日、3回目の会合を上田市内で開いた。県教委が先月24日に再編案として統廃合対象の高校名を示してから初めての会合。推進委に相談がないまま校名を公表した手法に異論が相次いだ。

 遠山順孝委員(北佐久郡立科町長)は、校名公表に対し「内容がいい悪いでなく、推進委にかけて公表すべきだ。在校生や地域に与える影響は大きく、拙速だ」と県教委の姿勢を批判。佐藤元太郎委員(軽井沢町教育委員長)も「シナリオありきで話を進めるのか。委員会、県教委の両案のすりあわせがあってしかるべきではないか」と指摘した。太田節委員(東京特殊電線常勤監査役)からは「この委員会は県教委の下部組織なのか。この先、何を論議するのか」と、委員会の存在意義を問う声が出た。

 飯島委員長は「委員会に対し(県教委が)軽率だったのは否めない」と述べた上で、「校名公表は脇に置き、本来の姿に戻って(魅力ある学校づくりなどの)議論を深めてから結論を出したい」と提案。委員会はこの方針に沿って会合を継続することを確認した。


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