信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

県高教組定通部が定期大会 批判意見相次ぐ
2005年7月 2日掲載

 県立高校の定時制、通信制の教職員でつくる県高教組定通部は1日、長野市内で定期大会を開き、高校改革について集中討議した。定時制、通信制を統廃合し、多部制・単位制高校を設置する県教委の再編案に対し、批判的な意見が相次いだ。

 再編案では、第1通学区(北信)の長野吉田戸隠分校と長野商、篠ノ井の定時制は、多部制・単位制となる坂城に統合されるため、北信の定時制教員らは「県北部から坂城までの通学は困難だ」と訴えた。

 定時制は規模が小さく、結果的に少人数指導が行われているため、中学時代に不登校を経験した生徒が進学するケースも多い。これに対し、多部制・単位制高校は規模が大きくなるため「少人数の良さが生かせなくなる」との声も出た。

 再編案は、定時制、通信制の21校(04年度入試から募集停止の須坂、岡谷工業を除く)を、多部制・単位制4校と定時制9校に再編するとしている。定期大会では、7月9日に定時制、通信制のネットワークを設立し、統廃合しないよう訴えていくと確認した。


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