小川村と同村議会は28日、県教委が示した高校再編案で、隣接する中条村の中条高校と犀峡高校(信州新町)との統合が提示されたのを受け、中条高校の存続を求める要望書を県教委や県議会に提出した。
要望書は、同校が「地域教育の殿堂」として大きな役割を果たしており、「生徒数が減ったから合理化する、ということでは片付かない」としている。県教委高校教育課の吉江速人課長は「統合などの対象として示した学校はあくまでも議論の材料。要請は真摯(しんし)に受け止め、再編などを検討する推進委員会で議論を深めていきたい」と話した。
これに対し、鎌倉晨弥小川村長は「たたき台とは言うが、対象となった学校にとっては深刻な問題だ」と訴えていた。